相続税のクレジットカード払いについて

相続税をクレジットカードで払うなんて思いもよらなかったという人がほとんどかもしれません。確かに、従来はそんなことは不可能でした。基本的に税務署か銀行で納入するしか方法がなかったのです。しかし現在では相続税をクレジットカードで納入することができます。そういう意味では国税庁も進んだというか、今の時代に対応するように変わってきたということができるでしょう
ただし、カード払いのときには注意しなければならないことがあります。それは手数料がかかることです。1万円につき税込みで82円の手数料がかかります。これには納得のいかない人が多いかもしれません。少なくとも普通のお店でカードを使った場合にこのような手数料がかかることはないからです。
ただし、カード会社も慈善事業でやっているわけではありません。

クレジットカードについて

クレジットカードという仕組みを運営していくためには当然ながら費用がかかるのです。ただ、普通のお店の場合は、カード会社はその費用を利用者にではなく加盟店に求めています。カードが使えるお店というのは、ただでカードが使えるようになっているのではなく、カードでの売上げに応じたある程度の割合の手数料をカード会社に納めることによりカードが使えるお店としてもらっているのです。お店側としては、これはカードが使える店であることを利用者にアピールでき、集客の一助とするために必要な費用、それに見合った費用だと思っているからこそ、その手数料を甘受しているという見方もできます。そして、一般のお店の場合は、この手数料をたとえ一部であっても利用者に負担させることは規約で禁じられています。もし、カード利用に際して手数料が求められるようなことがあれば、それは規約違反でしょうと伝えるとともに、それでも改めないようならカード会社に一報を入れれば対応されるはずです

手数料をどうなる?

カード会社がこのような手数料を国税庁に対しても求めているかどうかは不明ではありますが、求めているにせよ求めていないにせよ、手数料の負担を利用者に求めるのは、利用者としては納得しがたいのは分かります。ただし相手は国ですからたてついても始まりません。お上には従うしかないのです。
もう一つ気をつけなければならないこととして、当たり前のことですがクレジットカードの限度額以上の金額は納入することができないということが挙げられます。相続税というのは、場合にもよりますが数百万円とか数千万円といった金額になることもあります。一般的なカードでそこまでの限度額があるという人はいないでしょうから、使えない場合もあるということは頭に入れておいたほうがよいでしょう
カード払いにするメリットとしては、実際の引き落としは数ヵ月後にできるとか、分割払いなどを利用できるということもありますし、ポイントが貯まるということもあります。手数料が1万円あたり82円ということは0.82%ですから、これ以上のポイント、例えば1%のポイントが貯まるカードを持っているという人はお得になる計算です。

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